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レモンの品種

レモンの主な品種と特徴、世界の栽培地をご紹介します。

レモンの品種

レモンの主な品種には、ユーレカ種、リスボン種、フェミネロ種、ベルナ種があります。ユーレカ種とリスボン種が代表的なニ大品種です。

主な品種と特徴

ユーレカ種

ユーレカ種
M.Miwa

イタリアや地中海沿岸の産地では栽培されていないものの、他の主要なレモン生産国で多く栽培されている最も国際的な品種です。主な産地はカリフォルニアの太平洋沿岸です。その他、オーストラリア、イスラエルなどでも栽培されています。果肉は柔らかくジューシーで、香気もすばらしく、優れた品種として高い評価を得ています。

リスボン種

リスボン種
M.Miwa

リスボン種はレモンの品種の中では最も耐寒・耐暑があり風害にも強く、アルゼンチンやカリフォルニアでも内陸部が主産地となっています。そのためカリフォルニアレモンの主役といわれていますが、原産はポルトガルです。果汁量が多いのが特徴で、酸味が強く、冬から春にかけて収穫されます。日本でも栽培されています。​

フェミネロ種

イタリアの主要品種。イタリアレモンの品種はこのフェミネロ種に属するもので占められています。生果にも加​工にも適し、貯蔵性が高いです。果汁は豊富でまろやかな酸味が強いのが特徴です。一年を通して収穫できます​が、主な収穫期は晩冬から春にかけてです。​

ベルナ種​

スペインで栽培される代表的な品種。アルジェリアやモロッコでも栽培されています。世界的にはユーレカ、リスボン、フェミネロ、フィノについで栽培されている品種であり、果実は輸送や保管に強い特性を持っています。このベルナ種は春から初夏にかけて収穫される晩熟系の品種です。​

ビラフランカ種​

ビラフランカ種​
M.Miwa

シチリア原産といわれ、アメリカに導入後、日本には1921年に広島県に導入され、現在も主力品種として栽培されています。なお日本において品種改良された優良系として、トゲが小さく少ないアレンユーレカ、​石田系リスボン、道谷系ビラフランカなどが知られています。​​

マイヤー(メイヤー)種​

マイヤー(メイヤー)種
M.Miwa

オレンジとの自然交雑で誕生したといわれている品種です。少し丸みがあり果皮の色がオレンジで、一般的なレモンよりも小ぶりな形が特徴です。味わいは一般的なレモンに比べると酸味が少なくまろやかで、香りもやや甘い香りがします。主にニュージーランドから輸入され、最近では国内でも栽培されるようになりました。

豆知識

グリーンレモンは品種?

レモンは冬に青い実から黄色い実へと色づきます。
同じレモンが時期によって果皮の色が異なるため、呼ばれ方が異なるだけで品種の違いではありません。
日本では一般的には10~11月頃はグリーンレモン、1月~4月頃はイエローレモンと称して販売されます。

グリーンレモンは品種?
  • 注:個包装は鮮度保持フィルムによる(夏場対策)
  • 出典:育てて楽しむレモン栽培・利用加工, 創森社, 2018年, 大坪孝之 監修 JA広島ゆたか 編
  • JA広島果実連にヒアリングをもとに作成
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