おいしい!ひらめきがある POKKA SAPPORO
沖縄のお茶といえばさんぴん茶

さんぴん茶の元祖「ポッカさんぴん茶」誕生ヒストリー さんぴん茶の元祖「ポッカさんぴん茶」誕生ヒストリー

Vol.3 茶葉、そしておいしさへのこだわりも人一倍 Vol.3 茶葉、そしておいしさへのこだわりも人一倍

さんぴん茶を作るにあたり、最初に行ったのはやはり茶葉の選定である。水田はまず、沖縄でさんぴん茶の製造・販売の実績のある老舗茶舗から茶葉を取り寄せ、いろいろと飲んでみた。もちろん、ジャスミン茶の本場、中国からも茶葉をいろいろと取り寄せて試してみた。

「さんぴん茶について勉強すればするほど、いろんな産地、等級があることを知りました。本当にピンキリなんですよ。いいものになればなるほどコクがあり、おいしい苦みがあることもわかってきた。逆に、三流の茶葉には苦みはほとんどないんですよ」。おいしい苦みがさんぴん茶のうまさの要であると確信し、中国原産の厳選された等級の茶葉を取り寄せて絶妙なバランスでブレンド。香り高く、おいしい苦みが特徴のポッカのさんぴん茶が生まれた。おいしい苦みはうまさと品質の証とも言える。水田は味には絶対の自信があった。「味わいと香り、そして品質には元祖として絶対の自信、プライドがある。他社のさんぴん茶と飲み比べてもらえれば、それはわかると思います」。

実際に何度も何度も飲むうちに、さんぴん茶には口の中をすっきりと洗い流してくれる効果もあると感じた。沖縄のこってりした料理には、この苦みが良く合うことが実感としてわかってきたのだ。このさわやかさは沖縄弁当にも合いそうだと水田はにらんでいた。沖縄の弁当は昔から、夏の厳しい暑さ対策として傷みにくい揚げ物が多いのが特徴だ。弁当とセットで持ち運びしやすい缶入りタイプのさんぴん茶なら、きっとウチナーンチュに受け入れられるに違いない。その想いもさんぴん茶開発の背中を押した。また、さんぴん茶の意外な使い方にも気が付いた。

「ちょっともったいないけれど、さんぴん茶で手を洗うと驚くほどすっきりするんですよ。やっぱり油を流してくれる効果のおかげだと思いますね。沖縄の飲食店なんかでフィンガーボール用に使ったりしてもいいんじゃないかなと思った。まぁ贅沢かな(笑)」。至るところに張り巡らされている水田の好奇心のアンテナ。小さな思い付きが大きなヒットにつながるのかもしれない。

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