日本人は塩分とりすぎ?
グラフは、平成28年国民健康・栄養調査(厚生労働省)より、日本人の20歳以上の食塩摂取状況を示しています。
どの年代も、日本人の食事摂取基準2015年度版(厚生労働省)で定められた目標量(男性8.0g未満、女性7.0g未満)を上回っています。
日本人の20歳以上の食塩摂取量は、近年下がってきているとは言うものの、男性10.8g、女性9.2gとまだまだ目標量には男女共に2.0g以上の開きがあります。
高血圧患者の減塩目標となっている「1日6.0g未満」や、WHO(世界保健機関)が定める推奨量をクリアすることが、いかに難しいかがよく分かります。
食事で塩分を減らす方法あれこれ
1本人の心構え
食べ過ぎないように心がける
⇒塩分控えめの食事を意識しても、たくさん食べ過ぎると結果的に塩分摂取量が多くなります。練り製品・佃煮・漬物は高塩分につき特に注意
⇒意外と知られていませんが「さつまあげ」「はんぺん」「かまぼこ」などの練り製品は実は塩分が高いので注意しましょう。汁物の汁は塩分が高いと知る
⇒一般的に汁物には塩分が多く含まれています。麺類のだしやスープは量を加減しましょう。味噌汁も1日1杯を目標に。調味料は「かける」より「つける」
⇒ソースやしょうゆを大きな口からドボドボ注いで、ついかけ過ぎてしまうことのないように、「かける」より「つける」を心がけましょう。テーブルに調味料を置かない
⇒味が薄いと感じてすぐにテーブルにある塩やしょうゆをかけたりしないよう、テーブルに塩分の高い調味料を置かないことも大切です。少しずつ薄味に慣れるように努力しましょう。
2調理の工夫
新鮮素材を使って、素材の味で減塩
⇒旬の食材を摂るようにすれば、食材そのものがおいしいため自然と薄味になります。かんきつ類(レモン等)や酢の酸味で減塩
⇒減塩の正攻法。塩分を控えて物足りない感じはレモンや酢の酸味でカバー。香味野菜やスパイスで減塩
⇒これも減塩の正攻法。薬味やスパイスが料理の味を引き立てます。だしの味をきかせて旨みで減塩
⇒だしが旨いと料理も旨くなります。その分塩分を控えられます。汁物は具だくさんで減塩
⇒汁物は具だくさんにして汁の量を減らしましょう。減塩食品を使って減塩
⇒減塩しょうゆ、減塩味噌、そしてなんと減塩塩。今は便利なものがたくさんあります。同じ分量を使っても無理せず減塩できるなら使わない手はありません。