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2021年09月10日 その他

豆乳ヨーグルト摂取がヒトの皮膚状態に及ぼす影響を確認

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(代表取締役社長:征矢真一、本社:愛知県名古屋市)は、豆乳ヨーグルトの摂取がヒトの皮膚状態にもたらす効果について研究し、皮膚の柔軟性・粘弾性への影響を確認しました。その結果を、第68回日本食品科学工学会で発表しました。

研究背景と目的

豆乳ヨーグルトに含まれるダイゼインやゲニステイン、およびダイゼインの代謝産物であるエクオール(※1)は、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進することが報告されていますが、豆乳ヨーグルトの摂取がヒトの皮膚状態にもたらす効果については、知見が少ない状況です。そこで今回ヒトを対象とし、豆乳ヨーグルトの摂取が、皮膚の柔軟性・粘弾性ついて及ぼす影響を検証しました。

研究方法と結果

25歳~51歳の健康な女性25名を、豆乳ヨーグルトを1日100g摂取する群(13名、100gあたり大豆イソフラボンを9mg含有)と摂取しない群(12名)の2群に割り付け、6週間の摂取期間前後に前腕、頬、額3か所の肌状態を機器分析により評価する試験を実施しました。

皮膚の柔軟性を表す指標(R0)、および皮膚の粘弾性を表す指標(R2、R7)の測定にはCutometer®dual MPA580、を使用し、同時に、肌状態の自覚アンケート調査(1~5点の5段階評価)を実施しました。

脱落した2名を除く23名(摂取群13名、非摂取群10名)を評価対象者とし、摂取期間前後の変化率を比較したところ、摂取群では非摂取群と比べ、額の皮膚粘弾性を表す指標(R2、R7)の変化率が有意に増加し、増加した人数の割合も摂取群の方が高くなる傾向にありました(図1,2)。また、30歳以上の被験者(摂取群9名、非摂取群4名)について層別解析を行ったところ、額の皮膚柔軟性を表す指標(R0)、皮膚粘弾性を表す指標(R2、R7)の変化率が有意に増加しました(図3)。

自覚アンケート調査では、肌の潤い、乾燥、すべすべ感、化粧のりの4項目で、摂取群では非摂取群と比べて摂取前後の評点が有意に改善しました(表1)。

これらの結果より、豆乳ヨーグルトを継続摂取することにより、皮膚状態を改善する可能性があることが示唆されました。

  • 1… エクオール:大豆イソフラボンを摂取した時に体内で変換されてできる物質で、女性の更年期障害緩和や男性の前立腺がんリスク低減が期待されている。

図1 額の皮膚粘弾性の変化

図1 額の皮膚粘弾性の変化

図2 額の皮膚粘弾性の改善者率(改善した被験者数の割合)

図2 額の皮膚粘弾性の改善者率(改善した被験者数の割合)

図3 額の皮膚柔軟性、粘弾性の変化

図3 額の皮膚柔軟性、粘弾性の変化

表1 肌状態の自覚アンケート結果

表1 肌状態の自覚アンケート結果

学会発表の概要

演題:豆乳ヨーグルト摂取がヒトの皮膚状態に及ぼす影響を確認

  • 発表者:ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)
    田村安吾、斎木朝子、網谷雄志、平光正典、井上孝司、小笠原千春、大久保正孝
  • 発表日:第68回日本食品科学工学会(2021年8月26日~28日)
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