ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社に関するお知らせ
サッポロ飲料株式会社と株式会社ポッカコーポレーションは、本年3月に設立した統合推進会社「ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社」を存続会社とし、2013年1月1日より統合新会社として事業を開始します。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社は、サッポログループにおける食品・飲料事業を担い、酒類事業、不動産事業と並ぶ3本目の柱として、グループ新経営構想の最終年度である2016年には、売上高1,700億円、営業利益85億円(のれん償却前)を目指します。
事業開始にあたり重要事項を決定しましたので、下記の通りお知らせします。
記
1. 統合の概要
(1)統合の方式
2013年1月1日付でポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社を存続会社として、サッポロ飲料株式会社(以下、サッポロ飲料)、株式会社ポッカコーポレーション(以下、ポッカ)ならびに株式会社北海道ポッカコーポレーションを消滅会社とする合併を実施します。
当事者間の合併に関する契約書の締結については、11月上旬を目処に実施します。
(2)統合後の会社概要
商号 |
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 (英文名:POKKA SAPPORO FOOD & BEVERAGE LTD.) |
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事業内容 | 飲料水及び食品事業、外食事業、菓子事業、物流事業、その他 |
設立年月日 | 2012年3月30日 |
本店所在地 | 愛知県名古屋市中区栄4丁目2番29号 |
資本金(予定) | 5,431百万円 |
従業員数(予定) | 1,004人 |
決算期 | 12月 |
大株主及び持ち株比率 | サッポロホールディングス株式会社 100% |
2. 2013年1月1日付 役員体制
本日開催されたサッポロホールディングス株式会社の取締役会において、下記の通り役員体制を内定しました。
なお、選任は本年12月開催予定のポッカサッポロフード&ビバレッジ臨時株主総会での承認を条件としています。
代表取締役社長 | 堀 雅寿 |
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専務取締役 | 山内 浩二 |
常務取締役 | 石黒 雄児 |
常務取締役 | 征矢 真一 |
取締役 | 露木 輝治 |
取締役 | 木本 健 |
取締役 | 迹見 佳夫 |
常勤監査役 | 尾崎 聖治 |
監査役 | 吉田 友逸 |
監査役 | 田中 秀典(社外監査役) |
監査役 | 服部 秀一(社外監査役) |
3. 経営ビジョン
ポッカサッポロフード&ビバレッジの経営ビジョンは、サッポログループとして掲げている経営理念「潤いを創造し、豊かさに貢献する」のもと、以下になります。
経営ビジョンは「新会社の強み」と、強みを活かしお客様にお届けする「提供価値」という、2つの内容で構成しています。『見つける』『引き出す』『発想する』という3つの力を成長の源泉とし、商品としての「おいしさ」だけでなく、商品を通じてお客様が感じる喜び、思い、シーンに、「彩り」や「輝き」をくわえることができる『おいしい』を生み出すことを、新会社の目指す姿にしていきます。
4. ロゴおよびタグライン
ポッカサッポロフード&ビバレッジのCI(コーポレートアイデンティティー)はロゴとタグライン(企業のコンセプト、主張などを示すキャッチフレーズ)で構成しています。ロゴは少し丸みを帯びた書体が食品・飲料を扱う企業としての親近感やあたたかみを表現し、カラーは“情熱”や“チャレンジ”する姿勢を示しながら、あたたかな食品企業としてふさわしい「赤」とします。
また、ポッカとサッポロの間から出ているマークは、2つの企業が1つになることで生まれる新しい商品、斬新なアイデアやひらめき、溢れ出る情熱や夢を表現し、さらに飛び散る雫や、活き活きとした若葉など食品企業としてのイメージを感じさせるデザインとしました。
タグラインは、『おいしい 「!」(ヒラメキ)がある』 と読み、やさしさや親しみを伝えるために手書き風にしていて、個性的なタグラインとしています。経営ビジョンにある『おいしい』を生み出し続けることをこのタグラインで伝えていきます。
5. 組織体制
新組織は「機能別組織」を採用して各機能の専門性を高めていきます。
スピードをもって戦略を実行するために、経営戦略部門とマーケティング部門を一体化した「戦略企画本部」を設置します。
営業組織はチャネル別の体制をとり、家庭用チャネルを中心とした「営業本部」と自販機チャネルの「自販機事業本部」を設置します。また、業務用チャネルはより一層の強化を目指し、専門組織として「フードサービス営業統括部」がその役割を担います。
さらに、ものづくりの原点となる技術開発、研究開発を強化するために「研究開発本部」を設置します。
6. 2016年に向けた事業展開
(1)商品戦略
サッポロ飲料とポッカが保有する差別性・競争力のあるブランドに経営資源を集中します。
飲料は、炭酸・お茶・果汁カテゴリーで「リボン」、「ゲロルシュタイナー」、「がぶ飲み」などサッポロ飲料のブランドを中心に展開します。コーヒー・レモン飲料・缶スープカテゴリーでは、「ポッカコーヒー」、「アロマックス」、「キレートレモン」、「じっくりコトコト」などポッカのブランドを中心に展開します。さらに、両社の技術や素材を活かした新たなブランド・商品を開発し、育成していきます。
食品は、「ポッカレモン」、「じっくりコトコト」、「韓湯美味(かんたんびみ)」「サンスウィートプルーン」など、ポッカの持つブランドを強化・育成し、ポッカサッポロフード&ビバレッジの成長の原動力とします。さらに、ヘルスケアやナチュラルフードなど新しい食品カテゴリーの創出・拡大を積極的に進めていきます。
(2)営業戦略
チャネル別の組織体制をとり、各々の戦略を展開することで、ポッカサッポロブランド商品の浸透を図ります。
家庭用・業務用 | ポッカが強みとしてきた食品系チャネル、サッポロ飲料が展開してきた酒販系チャネルを活かし、それぞれのチャネルで商品展開を図っていきます。 |
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自販機 | 統合により10万台を超える規模となることに加え、設置先を開拓する営業要員を増員し新規開拓を拡大させるなど経営資源を投入して、一層の強化を図ります。 |
チャネル開拓 | サッポロ飲料、ポッカが単独では攻めきれなかったチャネルへ積極的に展開を図ります。また、通販など無店舗販売への展開を強化していきます。 |
営業拠点 |
ポッカの拠点を中心に全国19カ所に配置します。エリアによって、サッポロビール社と拠点を共有するなど効率化を図り、グループ間のシナジー発揮を目指します。 沖縄においては、統合後もポッカの販売子会社である沖縄ポッカコーポレーションが存続し、ポッカブランドでエリア商品を展開していきます。 |
地域貢献 |
サッポロとポッカの発祥の地である北海道および名古屋においては、サッポログループを挙げて地域と連携した取り組みを進めています。 北海道は、サッポロブランドの知名度、認知度を活用したグループシナジーを創出するため、エリアマーケティング会社を新設する予定です。 名古屋は、ポッカが地域との協働を進めるために設置した名古屋戦略部を、ポッカサッポロフード&ビバレッジでも継続設置し、自治体との連携や地域に密着した活動を進めていきます。 |
(3)海外戦略
ポッカシンガポール(POKKA CORPORATION SINGAPORE PTE.LTD.)が、ポッカサッポロフード&ビバレッジの子会社として海外事業の本部機能を担い、シンガポールを拠点にアジアおよび中近東などの周辺国への商品展開を推進します。
海外で展開する商品ブランドは「POKKA」を継続し、シンガポール国内の緑茶飲料でNo.1シェアを誇る「ジャスミングリーンティ」を中心に、炭酸飲料などの新規カテゴリーの育成・拡大に取り組みます。
さらに、「POKKA」ブランドの認知があり、今後の伸長が望める地域へは、積極的に拡大を図ります。シンガポールからの輸出に留まらず、事業提携による現地での生産も検討します。
以上